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君にひと目で恋をして2 Sweet words of love

井上美珠 / 著
八千代ハル / イラスト
ISBNコード 978-4-86669-158-9
定価 1,320円(税込)
発売日 2018/11/05
レーベル チュールキス

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内容紹介

これからもずっと、そばにいて欲しいのはお前だけだ。
クールでストイックな魅力で評判のイケメン機長・森石蕗と秘密の社内恋愛を続ける地味系女子の寿々。社内では営業スマイルを見せる彼だけど、二人の時は「俺のイイ女はお前だけだ」と色香を放って情熱的に求められ、胸がいっぱいになる。先輩の結婚式に出席してからは二人の将来を意識し始めてしまう寿々だったが、そんな時、石蕗の同期の副操縦士、仙川に二人が付き合っていることがバレてしまい!?
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

石井寿々(いしい すず)

大手航空会社JSAのグランドスタッフ。27歳。

森 石蕗(もり つわぶき)

大手航空会社JSAの最年少機長。35歳。

立ち読み

「こんな……ところで? シャワー浴びてから、ベッドでも、いいでしょ?」
「そんなことしてたら、俺が持たない」
 そう言って石蕗の腰が寿々の身体に押しつけられた。彼の硬いモノが当たり、寿々は息をつめる。
「エロいですよ、森機長」
「ああ、エロくて結構。お前限定」
 彼は寿々に思い知らせるように煽ってくる。反応しているそれが、さらに強く張りつめたのがわかった。
 寿々の腹部に大きな手を這わせながら、足の付け根に移動する。そのまま彼の両手が、寿々の足の間を服の上から軽く覆った。
「あ……ちょっと、もう……っ」
 足に力が入らなくなりそうだった。シンクを強く握って、潤み始めた目で後ろを見る。
「ゴム、あるの?」
「当たり前だ」
 いったいどこに持ってるの? と思っていると、軽くキスをされて、彼の指が寿々の足の間でクッと動く。
 なんだかもう、本当に好きだから寿々は彼にされるがままだ。石蕗もそれがわかっているのだろう。寿々が嫌と言えないこの状況を。
「ここ、キッチンなのに……」
 そう言うと、スカートに手がかけられ、ファスナーとホックを外されると、ストン、と床に落ちた。
「愛し合うのに場所を気にするなんてな」
 首筋に舌の感触。つ、と舐められ、寿々は身体が震えた。彼の手がショーツを少しだけ引き下ろし、とうとう直に触れてくる。
「は……っあ」
「寿々」
 彼の低い掠れた声を聞くと、もうダメで。
 寿々は顔を横に向けて、自ら彼の唇に寄せてキスをする。チュ、と濡れた音がした。
「好きって、言って」
 言葉をねだるなんて、付き合い始めた時は考えたこともなかった。でも、彼の言葉が欲しかった。
「好きだ。だから抱かせろ、ここがキッチンでも」
 彼はそう言ってクスッと笑った。こういう時の彼はストレートに欲求を言う。
 大きな手が寿々の足の付け根を撫でながら、両手で秘めた部分に触れてくる。そうされると膝から頽れそうになり、熱い吐息を漏らした。
「あ……っ……やっぱり……ベッド、で」
 すぐにでも座り込んでしまいそうになるのを、石蕗が支えた。そして腰を押さえて、立たせる。
「俺は、前にも言ったが、いろいろしたい男だ。そのまま、きちんと立ってろよ、寿々」
 寿々の目は薄ら潤んでいた。彼の言い様に反論したいが、身体が言うことを聞かない。彼の指が動いた時にはもうダメだった。
「や……っ」
 敏感な部分を指先で転がすように動き、もう一方の手は寿々の背中を撫でブラウスを引き出して、ブラジャーを器用に外す。
 すかさず胸へと手を伸ばし、ゆっくりと下から揉み上げると同時に、足の間を攻めてくる。
「あ……っあ!」
 中に彼の指が入ってくる。もうすでに触れられて、石蕗を受け入れる準備を始めていた身体は、濡れて指の進入をすんなりと許す。
「キッチンでも大丈夫そうだ。濡れてる」
 クスッと笑った彼は、ブラウスの襟元をずらして寿々の首筋に唇を這わせる。柔らかく濡れたものが肌に触れ、彼の舌だとわかり寿々は息をつめた。
「立ったまま、は、やだ」
 足が震えるのに耐え、寿々は一生懸命立っていた。
 石蕗が触れるから感じて、身体が熱くなってくる。背後にいる彼が見えないので余計に、どこを触られても身体中が敏感になっていた。
「摑まる部分が少ないか?」
 そう言って彼は寿々の身体から指を抜き、後ろから少し持ち上げ、コンロの隣へと移動させた。
 彼の家のキッチンは広い。まるで外国のキッチンのようだと思うけど、こんなことをするために広いんじゃないと、頭の隅で考えた。
「だから、ベッド、が……っ」
「却下、ここで欲しい」
 寿々の耳に、チュ、と唇を押し当てる。彼は一度抜いた指をまた中に入れてきた。さっきは一つだったのに、指が増えている。それが中を押し、曲げられると、寿々は腰を揺らして耐えきれず声を上げてしまった。
「あぁ……っ」
 胸を揉み、その先端を摘んでくる。寿々の中がキュッとなり、彼の指を締めつけてしまう。
「ベッドがいいと言いながら、お前、イイ感じに反応してる」
 中から溢れた滴りが、内腿を伝った。濡れたものが肌を伝う感触に、自分はこんなに快感を得ているのだと思う。
「もっと腰を突き出せ、寿々」
 彼が寿々の腰を突き出させるように引き上げる。
 されるがまま、寿々は広いスペースに肘をつき、冷たい大理石の部分に額を押しつけた。心臓は脈打ち、お腹の底が疼いてしょうがない。知らずと誘うように腰が揺れる。
「フキ、さ……っん」
 喘ぎながら彼を呼ぶと、寿々の中から指を抜き、胸から手を離した。パンツのジッパーの音がして、パッケージを破る音。
 それからすぐに、彼のものが寿々の隙間の入り口に当たる。寿々の腰を片手が摑み、後ろから石蕗自身が確かな大きさと硬さで押し入ってくる。ゆっくりと彼と繫がっていく身体と彼への愛しさに、心までもが震えた。
「ん……っあ!」
 奥まで届いたところで、彼が腰を引き上げるのでつま先立ちになる。
「お前……マジで、チビだな」
 石蕗の腰の位置と、寿々の腰の位置はかなり差がある。寿々が爪先立ちになって、少しは差がなくなるだろうけど。
「だから、コレ、やだって……っは!」
 彼のがグリッと中で動いて、寿々は息をつめて小さく喘いだ。シンクについていた手をキュッと丸め、快感に耐える。
 そうしていると彼が寿々の右足を調理台の上に上げて膝をつかせた。左足が浮き、完全に台に乗り上げるような形になる。
 恥ずかしい格好だ。着乱れたまま、男を受け入れようとする姿は、石蕗の劣情を誘うのに十分だった。
「あっ!」
 同時に彼がズッと奥の方まで押し進み、寿々はあっけなく身体を震わせ達してしまう。中の彼を絞るように締めつけ、唇を開き熱い吐息を零した。
「……っ、急にイクな、寿々」
 小さく呻いた彼は歯を食いしばり、寿々の中を少しずつ攻め始める。大きな彼のものが寿々の身体の内部で動き、濡れた音を立てている。
 肌が当たる乾いた音も聞こえ、達したばかりの寿々は気持ち良すぎて、指先まで痺れたような感覚を味わう。
「あっ、あっ……フキさ……っあ!」
 声が出る。勝手に口から出てしまう自分の甘い声が羞恥を煽る。空気を求めるような忙しない息の音も。
 この体位だからか、シチュエーションだからなのか、より彼を求めて、されるがまま快感にあっけなく屈服してしまう。
 普段のストイックな彼からは想像もできないくらい、激しく突き上げられると、もうたまらなくて。
 寿々は首を動かし彼を見る。まったく見えないことに不安になり、口を開く。
「見えないの、やだ……ね、フキ、さん……っんぅ」
 寿々の腰を摑んでいた両手が背を撫でる。それだけでも感じてしまい、寿々は身体を軽く逸らし、快感を逃がすように首を左右に振った。髪がバサバサと音を立てる。
 石蕗が自身をずるりと一度抜き、寿々の身体を起こした。そして正面を向かせ座らせると、足の付け根を撫でながら、寿々に顔を寄せキスをしてくる。
「はっ……ん」
 舌を絡め、寿々の唇を吸う濃厚なキスを受け、息が苦しくなってくる。唇の隙間から息を吸うけれど、苦しさは変わらない。
 そうしている間に石蕗は腰を引き寄せ、自分のものを再び寿々の隙間に押し当て、そのまま入ってくる。一気に奥まで届いたので、寿々は思わず唇を離し、声を上げた。
「あ!」
「そんなに締めつけるなよ、寿々。気持ちいいか?」
 彼が背中を抱き締める。耳元で聞こえた声に何度もうなずき、寿々もまた彼を抱き締め返した。
 そのまま腰を揺らされて、小さな甘い喘ぎ声を何度も漏らす。
「すごいな、お前の身体……もう、イキそうだ」
 こんな場所で彼に抱かれることに、寿々の身体はいつになく昂ぶっていた。二人を繫ぐ部分から響く水音も寿々の気持ちを煽った。
 薄ら目を開くと、目を細めた石蕗と目が合った。彼の額には汗が浮かび、髪が濡れてこめかみに張りついている。それほど彼が自分を求めていることに幸せを感じて、寿々はそっと彼の頰に手を伸ばすと、石蕗はその手をぎゅっと握り返した。


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