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愛され逃避行 〜イケメン捜査官にゼロ距離で迫られています〜

麻生ミカリ / 著
上原た壱 / イラスト
ISBNコード 978-4-908757-55-6
サイズ 文庫
定価 713円(税込)
発売日 2017/01/06
レーベル チュールキス

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内容紹介

——駄目だと言っても、逃がさないよ
別人と間違われて、危険な組織に追われるはめになった私を助けてくれた男——捜査官と名乗る多比良と私は、手錠で繋がれたまま逃避行をするハメに!? 密着したまま熱を孕んだ瞳で見つめられ「キミは危機感が足りない。それとも、オレに襲ってほしいの?」と囁かれ、胸の高まりが止まらない。蕩けるような甘いキスと淫らな愛撫を施され、激しい快楽に身も心も快感に溺れてしまう。だけど、このまま彼のことを好きになってもいいの? 正体不明のイケメン捜査官と平凡女子のキケンな密着生活?
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

星野麻音(ほしの まのん)

年齢=彼氏いない歴の平凡女子。22歳。
ぽっちゃり体型をとても気にしている。

嘉神多比良(かがみ たいら)

警視庁の捜査官を名乗る謎の男。33歳。
黒い瞳が印象的な美丈夫。

立ち読み

 麻音はつないだ左手に力を込めた。
「わたしも……。多比良の、すごくイイ、から……」
 ごまかしに選んだ言い回しが、いっそう自分のしている行為を自覚させる。今までの人生で、一度も言ったことがない言葉を口にしているのだ。
 真っ赤に頬を染めた麻音は、右手を多比良の髪に差し入れた。
「だから、もっと多比良の気持ちいいようにして? これだけじゃ……足りないでしょ」
「ずいぶん煽ってくれるね。責任、とれよ?」
 昏かった瞳に、今は自分だけが映し出されている。汗をかいた彼の肌は、照明に照らされて淫靡に輝いた。
「ん……っ……、ぅ、んん……」
 何かを言うべきか迷っていた唇が、再度のキスで塞がれる。つながる下半身と同様に、多比良の舌が麻音の口腔に入り込み、心を隙間なく埋めていく。
 息苦しさと切なさに、そして彼の力強い体に押しつぶされてしまいそうで、麻音は必死に多比良の手を握っていた。
 キスのおかげで、声が出そうになるのをこらえる必要はなくなったけれど、多比良が腰を使いはじめた途端、全身が粟立つような感覚があった。
 狭い淫路をこのうえなく埋め尽くして、多比良の劣情が往復する。最奥まで突き上げられると腰が逃げるが、彼は左手だけで麻音の腰を束縛した。
「駄目だ。腰、逃がさないから……」
「ゃ……ぁ、あっ……」
 深いストロークで貫かれるたび、ベッドが大きく揺れる。シーツは波を打ち、彼の美しい筋肉が隆起する。
 ——嘘……! こんなふうに、なっちゃうなんて……
 はしたない蜜音が、つながる部分から断続的に響いていた。初めての自分では、多比良を満足させられないかもしれない。そんな不安は、すでに忘却の彼方。
 麻音の体は、多比良を受け入れて嬉しそうに蜜を垂らしている。
「ほら、もっと? 麻音、オレを感じて。声を聞かせてくれ」
 またも多比良が上半身を起こそうとした。
 今度は、痛みとは違う理由で、麻音は必死に彼の体にすがりつく。
 もし、結合部を見られたら、麻音に経験がなかったことが知られてしまう。それも理由のひとつだったかもしれないが、ただ彼のぬくもりから離れるのが嫌だった。
「ん……?」
 懸命に多比良に抱きつく麻音を、彼が不思議そうに見つめてくる。その間も、多比良は腰の動きを緩めない。
「や……、は、離れちゃやだ……」
 痛くて、苦しくて、恥ずかしくて。
 彼が自分を想っていないことを知ったうえで、勝手に純潔を捧げた身としては、こんなことを言う権利もない。
 ——だけど、お願い。今だけでいいから、離れないで。
 涙目の麻音を見下ろして、多比良が一瞬、目を瞠った。そして次の瞬間、彼は極上の笑みを浮かべる。
「バカ、そんなかわいいことを言われたら、男は勘違いするよ」
「勘違い……? あ、あっ……、多比良、待っ……」
 それまでよりひときわ深く、多比良が情慾の楔を打ちつけた。腰と腰がぶつかりあう音が、ひどく卑猥に響く。
「麻音に愛されてるって、思いたくなる。だって、ここもオレにすがりついて『行かないで』って締めつけてくるから……」
 起こしかけた上半身を麻音にあずけ、多比良が強く腰を揺らした。
「そんなこと、してな……あっ……」
「してるだろ。引き抜くたび、きゅうって締めてる……あ、ほら、今も」
 彼の言葉に、自分でも意識を凝らしてみる。
 すると、多比良の言うとおり、彼が腰を引くと自分のなかが狭まるのがわかった。
「ね? こうして……」
「ゃあ……っ、ん、んっ……!」
「奥まで突き上げると、オレのことを優しく受け入れてくれるのに、引き抜いていくと……」
 激しく打ちつけられるよりも、ゆっくりとその形を教え込まれるような動きに、全身が震える。自分が、多比良の形に作り変えられていく気がした。
「こんなふうに、オレを欲しがってくれるんだ? 麻音、かわいいよ……」
「し、知らない……っ」
「今さら知らないふりをしても遅い」
 体をずらして、彼は麻音の胸に顔を埋める。
 あっと思ったときには、遅かった。ふっくらとした膨らみを弄り、その頂に多比良が口をつける。
「だ、駄目……っ、多比良、駄目なの、それ……」
「駄目じゃないだろ。こうして、突きながらしゃぶってあげる。麻音をもっと感じさせたいんだ」
 ちろちろと舌先で転がされると、舐められている部分だけではなく腰の奥まで甘い疼きが走った。
「ゃ……嘘、こんな、ああっ、ん!」

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