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侯爵さまと狙われた深窓の令嬢 〜指先に秘めた蜜愛〜

丹羽庭子 / 著
水綺鏡夜 / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-253-8
サイズ 文庫
定価 682円(税込)
発売日 2015/09/16
レーベル ロイヤルキス
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

君が何よりも愛おしい。
舞踏会に出席した人見知りの伯爵令嬢ディルティア。地位を狙い近付いてきた子爵に人気のないバルコニーへと連れていかれ、迫られてしまう。貞操の危機から助けてくれたのは若き侯爵アレグラウドだった。無理にでもディルティアを手に入れようと画策する子爵から守るためにと、アレグラウドの屋敷で匿われることになって!? ベッドを共にし、逞しい腕に抱かれたディルティアは、アレグラウドの熱く淫らなキスに蕩かされ、快楽に悦び震えてしまい——!! 秘蜜の純愛ラブストーリー?
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

ディルティア・マウリッツ

人見知りな伯爵令嬢。
18歳。お菓子作りをするのが趣味。

アレグラウド・フェイラー

フェイラー侯爵家の若き当主。27歳。
ディルティアの兄とは数年来の友人。

立ち読み

「綺麗だ」
 ディルティアの滑らかな肌を楽しむように、アレグラウドの掌が表皮を這う。思ったよりも武骨で、日々の鍛錬は怠っていない、というのがよく分かる。ざらついた関節が、さざ波のようにディルティアの気持ちを掻き乱す。
 下腹を撫で、うっすらと繁る柔毛をこそりと指でいたずらし、更にその先へ下る。
「んぅっ……!」
 誰にも触られたことのないそこは、アレグラウドに強く反応した。びくん、と体が跳ね、すでに気持ちがいっぱいなのにそれ以上膨らもうとしていて苦しくなる。
「そこ、や……っ、やぁ……」
「少しずつ慣らす。力を抜けるか」
「む……り、ぃ……」
 なんと無茶を言うのか。今ですらこんなにも辛いのに、まだ先があるとは信じられない思いでいっぱいだ。するとアレグラウドは、散々両方の乳首を舐っていたのを止め、ディルティアの唇へと移す。甘いキスでほんの僅かに力が抜けた。愛しい気持ちが募り、シーツから手を離したディルティアは、アレグラウドの背中に縋るよう手を回す。
 静かな室内は、布の擦れる音と乱れた息遣いだけが聞こえていたが、そこに粘ついた水音が加わった。
「ん、は……、んん……んぁ……」
 重ね、絡まり、吸われ—
 角度を変え、深さに変化をつけ、アレグラウドとディルティアは口付けという甘美な愛を貪る。しかしそれだけで済まなかった。突然雷に当てられたような強い刺激が、背骨を伝って脳天を貫いた。
「ひ、ぃ、あああぁぁっっ!」
 こり、とアレグラウドの指が、下腹の敏感な芽を爪弾いたのだ。
 普段そのような所を意識したことはただの一度もなく、ただ体の一部として存在しているものだったのに、人に触れられた途端爆発するように、ディルティアを強すぎる刺激が襲ってきた。
 アレグラウドの背に思わず爪を立て堪えると、「まだ序の口だ」と恐ろしい囁きが耳元にされた。
「こ、これ、で……? 私、もう……」
「これを挿れるまで、もう少し待て」
 これ? と疑問を持ったディルティアは、布越しとはいえ足に押し付けられた熱くて硬い物がなにかを理解すると、手のひらに汗がじわりと浮き出した。
 アレグラウド様の……? ……えっと、これ、もしかして……?
 男性の象徴であるそれは、知識では知っていたものの、現物は初めてであり、もちろんこのように大きな……ものだとは……
 ディルティアは内心、どうしよう、無理、と激しく混乱していた。
 とてもあの場所に入るわけがない。ましてや初めての体験である自分に、とてもとても無茶な行為ではないか。
 さっと青ざめたディルティアを見たアレグラウドは、そんな不安を払拭させるため、そろりと粒の先の秘裂へと指を埋める。
 ぬち、と音がしたかと思うと、蜜口はアレグラウドの指を咥えこんだ。柔肉はいとも簡単に迎え入れ、くちゅくちゅと指を動かすたびに卑猥な音を立てた。アレグラウドは指をくっと曲げて掬い、ディルティアに見せる。
「こんなに……わかるか?」
「言わないでっ、ください」
 粘液で怪しく光る指先を見せられ、それが自分から出てきたものだと分かると、逃げ出して堪らなくなる。アレグラウドは、恥じ入るディルティアの頬に口付けを落とすと、再び秘された箇所へ侵攻していく。
 ぬかるんだそこは怪しく蜜を湛え、ほんの少しの刺激でとろりと溢れ出す。指へ纏わりつかせるように数度くちくちと前後させ、未開の地へ押し入った。
 途端、ディルティアは小さく悲鳴を上げる。
「やあっ……! いた……」
「狭いな……よく慣らさないと」
 何でもない事のようにいうアレグラウドに、信じられない思いでいっぱいになった。ディルティアは、指が体内に侵入してきたことがすでにもう大事件で、更に太腿に当たるモノをなど考えられずに顔を青ざめる。
「アレグラウ、ド……さま……っ! んあっ!」
 明らかに、異物がディルティアの秘壺の中へ侵入している。あまりの圧迫感に、息まで詰まるような気がして、呼吸が浅くなる。
 アレグラウドの指がその指を包む壁を押し広げるように、ぐるりぐるりとゆっくり動き始めた。ねばついた音が隙間から立ち、更に液体が尻を伝って溢れる。内壁を擦られ、柔らかな肉は徐々に解されていく。そして、痛みに堪えていた眉根が、今度は快楽に堪えるためギュッと寄せられた。
「……くふ、う……っ、あっ、あん……」

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