書籍詳細
出涸らしの私に転入生(自称護衛)がつきまとってきます。三歩後ろから。
| ISBNコード | 978-4-86669-824-3 |
|---|---|
| 定価 | 1,430円(税込) |
| 発売日 | 2026/01/30 |
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内容紹介
立ち読み
「…………俺は、馬鹿なのか?」
呟いた声は、笑ってしまうほど低く、かすれていた。
あの髪にも、肌にも、細く小さな手にすら、オズワルドだけは触れられないなんて。
(馬鹿だ……馬鹿だ馬鹿だ、大馬鹿だ!! 何をやっているんだ俺は!!)
リュシエンヌを守るためにもっとも合理的な方法だと、当時の自分は躊躇うこともなかった。
だが今、そのせいで好きな女の子にこの手は届かない。オズワルド“だけ”届かないのだ。
「俺は、なんて、馬鹿なことを……ッ!」
「あー……自覚してくれたなら何よりだけど、大丈夫か?」
乾いた笑いを浮かべるアリソンに、強く首を横に振って返す。
こんな後悔をするなら、好意を自覚しないほうがよかったかもしれない。
「なんか、オレが考えてることとズレてる気がするが、とにかくだ! 今のあんたの態度は、心変わりしたようにしか見えない。リュシエンヌ嬢のことが本当に好きなら、他の令嬢と親密なようにふるまうのはやめて……」
「オズワルド様、お待たせしましたわ!」
アリソンが全てを言い切る前に、耳につく甲高い声が響く。
揃って視線を向けてみれば、小柄な女子生徒がヒールを鳴らして近づいてきた。
「アラベラ嬢、転入生は今オレと話してるんだが」
「あら、あたくしのほうが先約よ? 一緒に街へ出ると昨日約束しましたもの、ね?」
「……そうなのか、転入生?」
「いや、記憶にない」
そもそも、この赤褐色の髪の女子は誰だったか。
約束を否定したオズワルドに、しかし彼女は強引に手を絡めて引っ張ってきた。
「おい! 話が違うじゃねえか、アラベラ嬢! 転入生!!」
「ごきげんよう、皆さん。また明日」
引き止めるアリソンを無視する形で、女子はどんどん歩いていく。
当然、引きはがすことなど容易いが……力を込める前に考えてしまう。
(リュシーは、自分を攻撃しようとした生徒にすら優しさを向け、退学にならないよう動いていた。もし俺がこの生徒を力づくではがせば、リュシーが悲しむかもしれない)
課外授業で悲しませてしまったリュシエンヌに、これ以上嫌な思いはさせたくない。
そう思えば、力ずくではがすのは悪手な気がして、女子に従うしかなくなる。
(力以外で引き離すのは、どうすべきか)
浮き立った様子の彼女は、多くの生徒たちが見守る廊下を抜けて、出入り口へと進んでいく。
「当家の馬車を待たせておりますから、一緒に……」
彼女が楽しげに話しかけてきた――瞬間。
「リュシー……?」
突然、背筋を怖気が走った。
女子生徒が触れた程度では、これほどの不快感はない。
これは、オズワルドの唯一無二。リュシエンヌに危機が迫っている時にのみ感じる警告だ。
(なんだ、どこから? 何があった?)
今日、リュシエンヌは学園を休んでいる。
教会と妹との間に問題があり、そちらの話し合いに行くのだと……つまり【陽の御子】と行動を共にしているはずだ。
(なのに、何故……何があった!?)
血の気が引いて、最悪の予想が頭をよぎる。
いや、たとえ何が起こっていたとしても、オズワルドがすべきことはただ一つだ。
「ねえ、オズワルド様?」
「行かなければ」
「きゃあっ!? 何をするの!?」
絡みつく女子の手を振り払い、学舎の重厚な扉を跳ねのける。
一分一秒でも早く、リュシエンヌのもとへ――!
* * *
「何かしら、あれ」
暮れゆく茜色の空に、黒い影が飛んでいる。よく見えないが、たぶんカラスだろう。
(カラスって害鳥だった気がするわ。せっかく活力を取り戻したんだから、畑に対策を……)
と、そこまで考えたところで、リュシエンヌは違和感に気づいてしまった。
――カラスにしては、大きさがおかしい。
(あんな遠い場所を飛んでいて、あの大きさ? 鳥が、これほどよく見えるはずが)
……違う。あれは鳥なんかじゃない。もっと大きくて、もっと恐ろしいものだ!
(ど、どうしよう……誰かに報せなきゃ! 先生に!? それとも教会!?)
身構える間にも、黒い影はどんどん近づいてくる。
ピィーと耳に届いた音は猛禽類の鳴き声にも似ていたが、もっと高い。
おそらく、とんでもない速度で迫る風切りの音だった。
「こっ……来ないで!!」
眼前に迫ったそれは成人男性以上の大きさで、減速せずに突っ込んで来る。
とっさにポケットから出した扇子で抵抗したものの、風が真正面でぶつかり合い、耳をつんざくような破裂音を響かせた。
「きゃああっ!?」
巻き上がった土埃が、一瞬で視界を埋め尽くす。
キーンと細く震えるだけの耳は機能せず、細かい砂が呼吸まで奪った。
「げほっ……ごほ……ッ、ぅ……痛ッ……」
噎せながらなんとか視界を晴らそうとするが、痺れた足は立っているだけで精一杯だ。
今どうなっている? 周囲の状況は?
(せっかくきれいな畑だったのに……どうしてこんな……ッ!)
生理的にこぼれた涙で、視界はますます歪んでしまう。
それでもどうにか土煙の中に目を凝らすと、ようやく落ちてきたものが見えてきた。
「……なに、あれ」
ひどく抉れてぐちゃぐちゃになった地面に、全身真っ黒なヒトが立っている。
いや、あれは本当に人間か? 背中に見えるあの巨大な羽は?
おかしい。恐ろしい。これは一体、【何】だ?
ただ、爛々と輝く赤い瞳が、影絵ではなく実在するのだと訴えてくる。
(まさか、また魔物? あんな人に近い魔物もいるの!?)
強歩大会の山で出会ったものよりもずっと、『死』の気配が強い。
あの時はまだ、逃げる気概を持てた。でも、これはどうすれば……?
「無理よ……だ、誰か、助けを呼ばないと……」
今すぐにでも離れたいのに、震える手足が言うことを聞いてくれない。
靴底が砂で滑り、もつれた足が倒れそうになった――瞬間、
「大丈夫だ。リュシーは俺が守るから」
リュシエンヌの体は、しっかりと誰かに抱き寄せられた。
耳に落ちた低く優しい声は、よく知った……でも、ここにいるはずがない人のものだ。
「どうして……」
「掴まれ」
リュシエンヌの質問を言い切る前に、再び視界が真っ白に染まる。
「な、に……ッ!?」
続けて、遅れて耳に響く凄まじい爆発音。
一度実技授業で体験した、理解できないあの現象を、また感じている。
(ひっ!? 何が起きているの!?)
地響きの余韻が足元から全身を揺らして、まっすぐ立っていられない。
「……大丈夫だ」
また傾いで倒れそうになった体を、大きな手のひらが掴んでくれる。
逞しい腕は決して離れないよう、強く強く支えてくれていた。
「…………おさ、まった……?」
ようやく音が落ち着いたのを見計らって、リュシエンヌはそっと目を開いた。
途端に飛び込んでくるのは、大きく抉れ、黒い煙を上げる“畑だった場所”だ。
ただし、先に一瞬見た時よりも深く地面は陥没しており、赤い血と黒い羽が装飾するように飛び散っている。――誰がどう見ても、戦場だった。
「リュシー」
……そんな凄惨な光景よりも、信じられないものに顔を上げる。
耳に心地よい声と、リュシエンヌを映すガーネットの瞳。
夕日に照らされた髪は赤々と輝いて――守るように掴む彼の両腕は、肘まで焼け爛れていた。
「オズワルドさん……!」
「リュシー姉様、ご無事ですか!?」
引き攣る喉から絞り出した名前と、妹の呼び声はほぼ同時だった。
それを皮切りに、周囲には慌ただしい悲鳴と制止の声が溢れ出してくる。
紛れもなく現実だと、リュシエンヌに思い知らせるように。
「ソランジュ! お願い、教会の方を呼んで!!」
「お姉様! ご無事なんですね!?」
「私は平気よ! でも、オズワルドさんがひどい怪我を」
「は? えっ、転入生さん? なんでここに……」
「あっ、こっち! こっちに怪我人がいます!」
駆けつけてくれたソランジュの横から、追ってきた聖職者たちに大きく手を振る。
不幸中の幸いだったのは、教会施設の近くだったことだろう。
聖職者を名乗る多くが、治癒魔法を会得している。
「ぐッ……リュシー、手を離してくれ」
「ご、ごめんなさい!」
傷に触れてしまったと気づいて離れれば、オズワルドは安堵したように息を吐く。
が、額には明らかに脂汗が滲んでいた。……痛くないはずがないのだ。
「教会の方、ここです! どうか彼の治療をお願いします!!」
「これはひどい……おい、もう何人か連れて来てくれ!」
* * *
夜がずいぶん更けた頃になって、ようやく事態は収束した。
が、あの化け物を視認できたのはリュシエンヌとオズワルドだけだったらしい。
周囲の人々からは「突然大きなものが落ちてきて、爆発音が何回も聞こえた」程度の証言しか得られなかったため、原因解明は困難を極めるだろう。
(まず、原因の化け物は、もう肉片も残っていないもの)
悪夢のような出来事に、まだ頭がぼうっとしている。
それでも、リュシエンヌはここにいるし、ちゃんと生きているのだ。
(私は生きてる。なんともない。でもオズワルドさんは……大丈夫、よね?)
彼のひどい火傷を思い出すと、手が震えてくる。
リュシエンヌを守るために、大変な怪我を負わせてしまったのだ。
(きっと治る。大丈夫よ、大丈夫……そうに決まってる)
回復を祈る言葉すら自分本位で、自己嫌悪が増していく。
彼が強いことは知っている。それだけに、あれほど負傷した姿を見たのはショックだった。
「……お願い、治って……」
「失礼します、ダンヒル伯爵令嬢。お連れ様の治療が完了いたしました」
「は、はい! すぐに行きます!」
ノックと共に伝えられた報せに、リュシエンヌは慌てて扉へ向かう。
逸る心のまま応えれば、遣いの聖職者は苦笑いを浮かべていた。
「大丈夫ですよ。お連れ様の傷は完治しましたし、意識もしっかりしています」
「ありがとう、ございます……」
そう言われても、実際に確認するまでは心が落ち着かない。
薄暗い廊下をゆっくり先導され、医務室へと進んでいく。
「……つ、きき……が」
やがて医務室前の廊下まで来ると、中から彼らの話す声が聞こえてきた。
声を聞く限りでは、オズワルドも元気そうだ。
「――では【月の御子】という名を、誰も聞いたことはないんだな?」
「ええ、今初めてお聞きしましたね」
(月の御子?)
御子といったら、ソランジュの【陽の御子】しか聞いたことがない。
(もしかして、カーディフ王国以外の場所で、新しい御子が見つかったのかしら?)
「……おっと! これはダンヒル伯爵令嬢。失礼いたしました」
「こちらこそ。治療していただき、ありがとうございました!」
考えている間に、聖職者たちとの話は終わったようだ。彼らは廊下で待っていたリュシエンヌにゆるりと礼をすると、そのまま去っていく。
「リュシー? 入ってこないのか?」
何気なく彼らを見送ってから医務室に誰も残っていないことに気づき、脈拍が速くなる。
だが、この状態で中に入らないのも失礼だ。
意を決して入室すれば、ぼんやりとした橙色の明かりの中、簡素なシャツ一枚をはだけさせて椅子に腰かける彼が待っていた。
「どうかしたのか?」
「えっと、傷の具合はどう? 痺れたり、引き攣ったりはしていない?」
「問題ない。自分でできるから断ろうかと思ったが、聖職者は腕がいい」
ひょいと見せられた両腕は、つるりとした肌を取り戻している。あれほど焼き爛れていたのが嘘のようだ。
(そうだった……この人、自分で治療できるのをすっかり忘れていたわ)
あまりの傷に気が動転して、教会にすがってしまった。ともあれ、治ったならそれが一番だ。
「ちゃんと治って、よかった……よかった」
安心したら力が抜けて、座り込みそうになる。
涙もこみ上げてきたが、オズワルドの位置からはきっと見えないはずだ。
「ひどい怪我をさせてしまって、ごめんなさい……」
「気にしなくていい。リュシーを守るのが俺の役目だ」
「そんな……今の私に、守られる資格なんて!」
こうしてオズワルドと話すのは、課外授業以来だ。
顔も見たくないと言ったリュシエンヌのせいで、ずっと距離を置いていたのに。
(彼は駆けつけてくれた。二度も……いえ、授業も含めれば三度救われた、命の恩人だわ)
「本当に、なんてお礼を言ったらいいのか……」
「リュシーが無事なら、それでいい」
オズワルドはどこか寂しそうに苦笑する。
淡い明かりに照らされた表情は、美しくも儚く感じられた。
「俺こそ、すまなかった。リュシーにひどいことを言ってしまって、ずっと謝れていなかった」
「……え?」
次いで告げられた予想外の謝罪に、目を瞬く。
失礼ながら、彼が自身の言動を顧みてくれるとは思わなかった。
「あ、あれはもう気にしないで。私も、強い言い方をしてしまったし」
「だが、俺の顔を見たくないほど、リュシーは嫌だったんだろう? 今も、嫌か?」
「嫌だなんて!」
むしろ、オズワルドがリュシエンヌに構ってこないことにモヤモヤしていたぐらいだ。
自分がそう言って、彼はそれを守ってくれていただけなのに。
(こんなに気にしてくれるなんて……謝罪は私もするべきよ)
「私も言いすぎてしまったわ。本当にごめんなさい」
「……そうか、よかった。リュシーを悲しませたかったわけじゃないんだ。俺の悪いところを、教えてくれると嬉しい」
オズワルドはわかりやすく安堵の息をこぼすと、静かに目を閉じる。
(これはなんというか……違う意味で、視覚の暴力ね)
今の彼は、ぞっとするほどに魅力的で、艶やかだ。
そういえば、駆けつけた彼は学園の制服姿だった。上着ごと袖が焼けてしまったので、服装にとやかく言う権利は、少なくともリュシエンヌにはない。
しかしながら、ほどよく筋肉がつき、引き締まった胸やら腹やらが露出している様子は、令嬢には刺激が強すぎた。
「リュシー?」
「ご、ごめんなさい。ちょっと見惚れてしまって」
「見惚れ? なら、もう少し近くに来るといい。その衝立の辺りにでも」
正直に答えると、彼はだいたい三歩離れた辺りを“境界線”として指定してくる。
やっぱりリュシエンヌを隣に立たせてはくれないが、最初よりはマシになったほうだ。
(近くに、と言ってくれるだけで充分よ。……喜んでもいいわよね)
「……そうだ、あなたはいつ頃この村に来たの?」
「俺はリュシーを守るために来ただけだ。妹と担任もいたが、何かしていたのか?」
「え? 私についてきたなら、知っているんじゃ……」
「俺は約束通り、リュシーにつきまとってはいない。襲撃があるまで王都にいて、リュシーの危機を察知したから、守るために飛んできた」
(飛んできた?)
詳しく説明されても、余計にわからない。
繰り返すが、ここは王都から馬車で半日かかる村である。襲撃を察知してから動いて、どうして間に合うのか――オズワルドだから、か。
(彼のすることに、いちいち驚くほうが負けね)
「理解は追いつかないけど……助けに来てくれて、ありがとう」
「リュシー以上に優先するものなどない」
当たり前のようにまっすぐな言葉をぶつけられると、余計に心臓に悪い。
きっと他意がないから言えるのだとわかっていても、年頃の娘には困る言い方である。
「あ、その……鳥の化け物については、何か知ってる? あれも魔物なのかしら」
「たぶん、似たようなものだな。実は俺にもよくわからないんだが……魔物というより、粗悪品や出来損ないというのが一番しっくりきそうだ」
ときめきを誤魔化すべく話題を変えれば、曖昧な答えを返されてしまった。
眉を顰めた不快そうな表情から察するに、決して“よいもの”ではなさそうだが。
(もしかして、あれが彼の言う【魔族】なんじゃないかと思ったのだけど)
もしそうなら、オズワルドは答えてくれるはずだ。
だったらあの鳥は、リュシエンヌを狙うものとは違ったのだろう。……そう思いたい。
「あの、体に障るといけないから、そろそろ失礼するわ。ゆっくり休んでね」
治ったとはいえひどい怪我を負ったのだから、今夜は休むことが最優先だ。
頭を下げたリュシエンヌが退室しようとすると、見送るようにオズワルドが立ち上がった。
「…………」
「えっと……な、何?」
立ったのだから用があるのかと思いきや、彼は黙ったままこちらを見つめるだけだ。
吸い込まれそうに美しい真紅の瞳が、まっすぐにリュシエンヌを映している。……熱さすら、感じるほどに。
(なんでこんなに、真剣に!?)
見つめ合って数十秒、いや数秒だったかもしれない。
体感ではずいぶん長い間を終えて、オズワルドはようやく目を閉じた。
「俺が、守る」と、自分に言い聞かせるように囁きながら。
「オズワルドさん……?」
「……おやすみリュシー、いい夢を」
「お、おやすみなさい。あなたもいい夢を」
パタンと扉を閉めてから、背中を預けて息を吐き出す。
最後の最後に謎のやりとりがあったものの……思ったよりも、彼と普通に話せた。
(よかった。喧嘩別れみたいに離れて、お互いに避けていたから、ぎくしゃくすると思ったわ)
安堵感と喜びが胸に広がって、じんわりと温かい。
我ながら、ここまで彼との関係を気にするのも不思議だったが、不仲よりはいいはずだ。
(避けていた私を救うために、わざわざ動いてくれた。もうどうやって感謝をしたらいいのかわからないわね。まさか、二度も化け物に遭遇して、彼に命を救われるとは思わなかったけど)
「……嫌な偶然。私が狙われるはずがないのに」
もう一度深呼吸をして、鼓動を落ち着かせる。
オズワルドには心から感謝しているが――このまま彼に甘えてはいけないとも思う。
一方的に守られるだけの歪な関係を、オズワルドに押しつけていいはずがない。
悲しいが、リュシエンヌでは彼に何も返せないのだから。
(万が一、私が狙われているのだとしても、別の対策を考えなくちゃ。……二度とあんな怪我をさせたくないもの)
この続きは「出涸らしの私に転入生(自称護衛)がつきまとってきます。三歩後ろから。」でお楽しみください♪













