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斎姫の秘め事  〜宵闇に愛される純潔〜

芹名りせ / 著
九重千花 / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-047-3
サイズ 文庫本
ページ数 282ページ
定価 649円(税込)
発売日 2013/12/16
レーベル ロイヤルキス
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

後ろ盾のない真白は従兄である皇子・須王に求婚されながらも、身分の違いから頷けずにいる。そんな中、真白は「斎姫」に選任された。須王と結ばれることは叶わないのだからと、神に仕える命令を受け入れる真白。しかし、待っていたのは祈祷とは思えぬ陵辱の儀式だった。抗えない悦楽に震えながらも、心が求めるのは須王ただ一人…未知なる相手に無理やり身体を開かされていく真白。「そなたが穢されるならば」と、須王の下した決断とは??。

人物紹介

真白

中務卿の宮の娘。
16歳。
後ろ盾をなくし、山裾の邸で暮らしている。

須王

今上帝の第三皇子。18歳。
真白の従兄にあたる。

立ち読み

 自分の上に馬乗りになった須王に、両の胸を揉みあげられている姿などとても直視できず、顔を横に向け続けていた真白だったが、一瞬正面を向いた瞬間に再び唇を重ねられた。
 先ほどのように深く舌を絡ませあったまま、ますます淫らに乳房を揉まれる。
「んっ……ん、っあ」
 豊かな膨らみの頂点にある小さな蕾を指と指の間に挟まれ、扱きあげられた。そこをきつく摘まれる度に、胸だけではなく体全体に得も言われぬ感覚が広がる。
 小さな蕾は須王に触れられる度に、ますます硬くしこり、指の腹で押し潰すように捏ねられ、指先でつま弾かれ、痺れるような快感に真白は首を打ち振って悶えた。
「っはぁ……っん、ああっ」
 離れた唇を須王はそのまま真白の胸へと落とし、甘い疼きの元となっている先端の蕾を舌でねっとりと包み込む。きつく吸い上げられ、真白は背中を弓なりにしならせる。
「やっあ、あああっ!」
 背中と茵との間にできた隙間に腕をさし込まれ、そのまま須王に上半身を抱き上げられた。宙に浮かされた格好のまま胸に顔を埋められ、白い乳房も先端の薄桃色の突起も、余すところなく舐められ吸い上げられる。彼の唇が触れた白い肌には、赤い跡が点々と残った。
「あっ……あ……」
 愛しい人の腕の中で快感に身を委ね、真白は体をくねらすばかりだ。
 ここは神域。神を祀る祭壇を前にしての情事などとうてい許されることではなく、今すぐ自分たちには神罰が下るかもしれない。そうでなくとも誰かに知られれば、神への冒涜とみなされ真白は『斎姫』の任を解かれるばかりか二人共に厳しく罰せられるだろう。
 そうとはわかっていても他のものに蹂躙されそうになって初めて思い知った自分の本音を、せめて一生に一度思うがままに貫きたいという欲望に抗えない。
 触れられたいのは須王にだけ。全てを捧げたいのも須王にだけ。その想いをこのまま遂げてしまおうと、情熱に身を任せそうになる心理の裏側で、このままでは須王を己の身勝手に巻き込み、不幸にしてしまうという危惧が頭を過る。
 今ならばまだ引き返せる。今ならば須王だけは救うことができると自分の心に言い聞かせ、真白は必死に言葉を継いだ。
「須王……さまっ……もうっ、あ」
 胸元に顔を伏せていた須王が乳房の先端を口に含んだまま、上目づかいに真白の顔を見上げる。口の中でころころと乳首を転がされる感覚に唇を震わせながら、真白は懇願する。
「もう……おやめになって……っああ」
 ひときわきつく乳首を吸い上げられ、大きな悲鳴を上げさせられてから、反対の乳房を鷲掴みにされた。
「何故だ? 今更やめるつもりはない」
 胸の先端を口に含んだままきっぱりと言い切られ、更なる刺激に真白は肌を戦慄かせる。
「ですが、これ以上はもうっ……ん」
 やわやわと乳房を揉んだ手がそのまま脇腹を下り、大きく広げられたままの真白の脚の付け根近くにまで迫る。
「こんな状態になっているのにやめるのか?」
 濡れそぼっている部分を下から上に撫で上げられ、真白は喉の奥でひっと悲鳴をあげた。
 慌てて脚を閉じようとするも須王の手によってますます大きく開かされ、泉のように愛液を溢れさせている箇所が外気に晒されてひんやりと冷える。須王の指は濡れた割れ目をなぞり、それをぬちりと開いて真白の胎内にまで侵入してきた。
「ダメです……そこはっ……っあ」
 これ以上許しては取り返しのつかないことになると、真白は力の入らない身体で必死に逃げようとするのに、須王はその腰を掴んで難なく自分の方に引き寄せる。
 ぐちゅぐちゅと淫猥な音を響かせながら秘所を暴かれた真白は、まだ何も受け入れたことがない膣道に指を突き入れられ、濡れた襞を強引にかき分けられた。
「やめっ……や……もう……ああっ」
「いやなはずはない。いやならばこのように濡れたりなどしない、ほら」
 指を前後に出し入れされ、真白はつま先までぴんと足を突っ張らせる。
「やっ、ああっ、あああっ」
 自分は今、信じられないような場所に指を挿入れられている。慣れない異物感に戦慄く襞を慣らそうとでもするかのように、須王が何度も出し入れする指が、得も言われないような感覚を真白の体に刻み付けていく。
「こんな……こんなっ」
 逃げようとする身体は再び腰骨を掴んで引きずり戻され、いよいよ奥まで指を咥え込まされた。指先を曲げられ掻くようにして襞を擦られる。そうかと思えば執拗に指全体を膣襞に擦りつけられる。指は一本から二本に増え、隘路を広げようとするかのようにそれぞれが意志を持って艶めかしく動く。
「あんっ……あっ、あ」
 身体の奥深くから熱い液体が滲み出し、須王の指を伝って胎外にかき出されていく感覚をまざまざと自覚させられた。流れる愛液には空気が混じり、蜜壺の中でじゅぼっじゅぼっと信じられないような淫らな音が生まれている。
「やっ、いやあ……ああ」
 己の身体の変化が信じられず、淫音を打ち消そうとするかのように声を上げる真白の唇を、須王がもう一度唇で塞いだ。そうしておいてわざと蜜壺をかき混ぜる指の動きを大きくする。
「んっ、んんんっ……っああ」
 しんとした辺りの空気を震わせ、恥ずかしいほどに淫らな音が響いた。ぐちゅぐちゅという淫音を耳にしているだけで、真白は腰から力が抜けて身体の奥が痺れたようになる。
 わざとその音を聞かされ耳を犯されることで、自分がますます胎内を濡らしてしまっていることはよくわかっていた。閉じようとしていた脚さえも、いつの間にか須王の前に大きく開いてしまっている。そうしておいて中央に指を突き立てられ、身体を震わせてよがってしまっているのだ。
 何に遮られることもなく縦横無尽に出し入れされる指が、いっそう激しく速くなる。
「うんっ……んんっ……ん」


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