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覇王と愛され聖王女の溺愛新婚生活

芹名りせ / 著
蘭蒼史 / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-313-9
サイズ 文庫
定価 703円(税込)
発売日 2016/05/16
レーベル ロイヤルキス
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

もっと啼かせたい。もっと乱したい
ロアージュ神聖国の王女として産まれながら不吉とされる白髪白瞳のために王都から遠い離宮でひっそりと暮らしていた王女ブランシュ。しかしある日訪れた青年ディークハルトに熱烈な求愛を受け、押されるままに嫁ぐことになってしまう。彼はウィスタニア帝国の皇帝だった。近付く者を不幸にしてしまうと恐れるブランシュの心を優しく解きほぐし、愛するディークハルト。忌み嫌われていた母国での暮らしとは打って変わり若き王に毎日のように溺愛されブランシュは甘く乱されて戸惑うばかりで!?
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

ブランシュ

ロアージュ神聖国の王女。
不吉とされる白髪白瞳で生まれたため、
王都から遠い離宮で育つ。

ディークハルト

ウィスタニア帝国の若き皇帝。
豪胆で鷹揚な美丈夫。

立ち読み

「ああっ、あっ……」
 ブランシュは恥ずかしさのあまり両目を瞑り、なんとかその状態から逃れようと体を捩るのに、ディークハルトは執拗に攻める。
 胸を掴んでいた手を背中に回して細い身体を抱きしめ、胸への刺激は唇で続行しながら、脚の間に滑り込ませた手で秘所を丹念になぞる。
 身体のいたるところを一度に刺激され、ブランシュはとてもついていけない。
「待って、ま……ああっ」
 胸の頂を強く吸われながら、敏感な粘膜を何度も指で擦られた。
「濡れているな」
 突起を舌で転がされながら、かけられる言葉の意味がよくわからない。
「え? 濡れ……あ……ああっ」
「あなたの中から、蜜が溢れてくる。これは俺を迎え入れるのに必要なものだ。歓迎してくれているのか?」
「……私……わからな……です……っん」
「だろうな」
 離宮に閉じ込められて育ったようなブランシュは、これまで限られた人間としか会ったこともなく、男女間のことなどわかるはずもない。それはおそらく一生知るはずのない感覚だったかもしれないのに、ディークハルトによってまざまざと身体に刻まれていく。
「だめです……あっ、こんな……」
 熱い蜜をますます溢れさせようとでもするかのように、入り口を撫でていたディークハルトの指が、胎内にかすかに侵入してきた。ブランシュの身体はそれを易々と受け入れてしまい、本人は大きく瞳を見開いて狼狽する。
「そんな……! あっ、ああっ」
 自分の身体の中に他人が入ってくるという状況が信じられない。しかもその感覚は思わず腰が揺らめいてしまうほど官能的で、自分の身体が悦んでそれを受け入れているように感じ、恥ずかしくてたまらない。
「だめ……もう、や……」
 体を捩って逃げようとしても、体重をかけて抑え込まれ、更に奥まで指を進められた。緩く出し入れされ、下腹の奥から湧き上がってくるようなぞくぞくする感覚に、ブランシュは激しく首を左右に振る。
「やっ……やんっ」
「ブランシュ」
 顎を掴んでその動きを止められ、ディークハルトに唇を塞がれた。口腔内に侵入してきた舌が、舌を絡め取ろうとする動きに、つい従順に応じてしまう。
「は、ふ……ん、んんっ」
 ディークハルトと舌を絡めながら、指では深く胎内を探られていることにはっと気がつき、ブランシュは身悶えした。
「んんっ……っう、ぁ……」
 他の誰にもできないような親密な関わり方を——と彼が宣言していた言葉を思い出し、火がついたかのように全身が熱くなる。
 確かにこんな濃密な関わり方は、他の者ではできない。ディークハルトだけができることだ。しかしそれは、程度で言えば、実際にはまだ軽いものに過ぎない。その事実を、ディークハルトが改めてドロワーズに手をかけたことで、ブランシュは思い知る。
「ん……な、に……?」
 ブランシュの胎内から長い指を引き抜いたディークハルトは、そのまま一気にドロワーズを下げた。
「やっ……いやっ……!」
 指の侵入を許し、溢れる蜜をかき出されて、太腿まで濡れてしまっている部分を外気に晒され、ブランシュは恥ずかしさに身体を捩る。
「いや……やん……っ」
 しかしディークハルトは、ブランシュの身体を覆っていた最後の一枚であるドロワーズを、白い脚から完全に抜き去ってしまう。
 そうしながら彼自身も服を脱ぎ始めたので、ブランシュは更なる焦りを覚えた。
「な、何を……?」
 ディークハルトの下で、脚を大きく左右に開かされ、裸の身体に裸の身体を重ねられる。胸にも腹にも人肌の温かさを感じ、ブランシュは恐怖を思い出した。
「あっ……だめ……」
 肌と肌をこれほど密着させて、いいはずがない。身体じゅうがほぼ彼と重なってしまっている。怖いと首を振るのに、それしきではもうディークハルトを制止できず、先ほど指を挿入れられていた身体の中心に、熱いものをあてがわれる。
「いやっ……」
 これから何をされるのかの知識はなくても、自然と腰が引ける思いはあった。逃げようとするブランシュの腰を両手で掴み、ディークハルトはゆっくりと自分の身体を擦りつけてくる。
「大丈夫だ。俺に不幸など起こらない。あなたと一つになっても、平気だと笑ってみせる」
「一つ……? あ、いやっ……」
 意味がわからず首を傾げるブランシュの秘所に先ほどから押しつけられていた硬いものが、柔らかな粘膜を割る感覚があった。
「なっ……あっ……!」
 それが自分の胎内に押し入ろうとしていることを知り、ブランシュは驚きと怯えに大きく瞳を見開く。
「ディーク! ……いや、ああっ」
 それは未開の隘路をこじ開けるようにして、ゆっくりとブランシュの胎内に侵入してきた。熱くて硬く、かなりの大きさがあるそれがディークハルトの身体の一部だとはわかるが、やはり信じられない思いがある。
「いや……いや、あっ……」
 身体を引き裂かれるかのような痛みがあった。とても受け入れきれないほどの大きな熱の塊が、強引に体の中央を穿っていく。息をするのも苦しく、瞼の裏で火花が散るような衝撃を感じるのに、ブランシュの身体はそれを呑み込む。悲鳴を上げながらも、奥へと受け入れる。
「ああっ……あ、あ……っつ!」


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