
※作品の五十音順、敬称略
※ペンネームは応募時のものです


第6回を迎えたジュリアンパブリッシング恋愛小説大賞、今回は521作品もの素敵な作品が応募されました。応募者の方々には心より御礼申し上げます。
今回は、現代ものに読みごたえのある作品が多い印象でした。ヒロインやヒーローのキャラクターはもちろんのこと、脇役の登場人物も個性的に描写されていて、ストーリー展開にも深みのあるお話に楽しみながら審査することができました。
また、ヒロインのもつ目標のために、ヒーローも一緒に頑張ってくれるような、溺愛されるだけではない作品も多数ご応募いただきました。ヒロインが主体的に行動しながらも、ヒーローのかっこいい見せ場もしっかりあり、時代に合っているように感じました。その中で、今回は大賞1作、金賞2作、銀賞2作を選出いたしました。どの作品も、ストーリーが作りこまれていて、個性あるキャラクターが登場する素敵なお話でした。
心ならず落選となった作品には、キャラの個性が弱かったり、せっかくの設定を上手く活かしきれていないお話もございました。どこか淡々と物語が進んでしまい、ストーリーの見せ場を作ることができておらず、もったいなかったです。「このお話の魅力はどこなのか」を意識することで、より作品の完成度が高まるのではないでしょうか。設定を作ることだけで満足せず、キャラの個性を磨いたり、設定やキャラの魅力を最大限に活かせるストーリーを考えることが、面白いお話を作るために大切になります。今回は短編作品を多くご応募いただきましたが、そういったストーリーの魅せ方を考える力を鍛えるには、長編や中編にチャレンジすることが近道になるかと思います。書き手の情熱に溢れた、個性的な作品を次回以降も楽しみにしております。
最後に、当コンテストでは王道なテーマはもちろん、一風変わった設定のお話も引き続き求めております。ラブコメディ、シリアスともに長編作品もご応募いただければ嬉しいです。次回もぜひ積極的に挑戦していただき、皆様とともに、さらに魅力あるレーベルを作っていければ幸いです。
今後とも、ジュリアンパブリッシングをどうぞよろしくお願い申し上げます。
編集部一同