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離宮の花嫁 〜身代わり姫は琥珀の王子に囚われて〜

立花実咲 / 著
旭炬 / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-048-0
サイズ 文庫本
ページ数 301ページ
定価 660円(税込)
発売日 2014/01/16
レーベル ロイヤルキス
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

存在を隠された王女・クリスティナは、政略結婚のため、姉の身代わりに「純潔」を証明しなければならなくなる。花嫁となり、初夜を迎えるクリスティナ。美しいアレクシス王子は執拗な舌と指でクリスティナを甘く責める。このまま純潔を散らされてしまうの? 戸惑うクリスティナにアレクシスは不敵に微笑んで、「夫を愛せないのか」と言う……情欲とともに囁く彼が毎日見せる様々な表情。けれどもし、正体がばれてしまったら……芽生えていく想いに、クリスティナの心も乱されて??。

人物紹介

クリスティナ・ローゼングレーン

16歳。
中立国において存在を隠されてきた双子の第二皇女。

アレクシス・グランフェルト

20歳ぐらいの青年。
大国の冷静な第一皇子。

立ち読み

クリスティナの身体は舌を這わせられるたびに、意思に反して戦慄いた。白い肌に浮き上がった鎖骨を甘噛みされ、舌で舐めしゃぶられ、激しく吸われる。骨の髄までしゃぶられてしまうような怖さにゾクっとした。
 コルセットの釦を外され、白い乳房を鷲掴みされ、いやらしく形を変えるように揉みしだかれる。その光景を見るに耐えかね、クリスティナは長い睫毛を伏せた。
「さっき君は嫌って言わなかった? おかしいな。ここはもう勃ってるみたいなんだけど、どうしたんだろうね?」
 アレクシスがそう言って、クリスティナの乳首をぎゅっと抓った。
「ひっ……あっぁ、……」
「こんなに勃たせて、いやらしい身体だね」
「そんなことな、……身体が、……何か、……入れたんでしょう? まさか……媚薬……?」
 あのハーブティを飲んだせいだ。そうじゃなければ、こんな風にならない。
「ご名答。そうだよ。媚薬を垂らしたんだ。でも、ほんの気付のつもりだったのに……へえ、そんなに効くものなんだ。ただ、君がいやらしいだけなんじゃないのかな?」
 アレクシスがとぼけた風に言う。
「……信じられない」
 クリスティナは思わず彼を睨んだ。
 尋常ではない疼きが、下肢から這い上がってくる。触られてもいないのに、男の手がじわじわと這いまわっているみたいだった。これはすべて媚薬のせい。
「ひどいわ……殿下が、こんな……卑怯なことをなさるなんて……」
 涙を滲ませてクリスティナが訴えると、アレクシスの表情は憤懣やるかたないといった風に歪んだ。
「何が卑怯だって? 君と僕がしなければならないことは、一日も早く世継ぎを残すことなのだから。君にはそれを拒む権利はないはずだよ」
 アレクシスは不遜に言い放つ。言っていることは正当かもしれない。でもこれでは脅しだ。婉曲にも孕ませるということを意味しているようで、恐ろしかった。
「どうしてそんなに怖がっているのかな? 僕は、ただ、君を愛そうとしているだけなのに」
「……愛そうと、だなんて……うそ、……拒む権利がないって言ったでしょう? 検査をしたいだけよ」
「そうだね。君の言う通り、僕をちゃんと受けいれてくれるのか、確かめたいよ」
 ぺろり、と乳房の頂を舐められただけで、クリスティナの身体はビクンと戦慄く。薄桃色の乳輪が濡れて、中心がきゅっと硬く窄む。その淫らな尖りをアレクシスは美味しそうに舐めしゃぶった。
「すごく、甘い匂いがするよね。さっきのハーブティーよりも、ずっといい香りだ。こうして舐めるのが癖になりそうだよ」
「あ、……っ」
 何度も、何度も、子猫がミルクを舐めるかのように舌を這わされ、クリスティナの乳首はどんどん興奮して勃ってしまう。
 アレクシスが反対側にも同じように舌を這わせ、空いている片方を指できゅうと抓んだ。
「あっ……ぅ……あっ……!」
 爪を立てて捻って引っ張ったりする。痛みではない繊細な快感に突き動かされ、下腹部がふるりと震えた。
「ん、ぁっ……あっ……」
「ほら、感じてる。君も素直になるといいよ。恥ずかしがってばかりいないで」
 指でくりゅくりゅと擦りながら、濡れた舌で転がす。その二つの異なる快感がクリスティナを追い立てる。
「やぁ、……っ……あっ」
 そうして濡れた粘膜に扱かれているうちに、下腹部に熱いものが走るのを感じていた。多分きっと秘めている場所は濡れてしまっているだろう。クリスティナは自分の身に起きていることを直感した。彼には知られたくない。その一心で内腿を閉じ合わせる。
 アレクシスの両手が、裾根から持ち上げるように乳房を揉み、硬く尖った頂をクリスティナの目前に見せつけるようにして、舌を這わせる。
「……やっ」
 何度も、何度も、繰り返し舌先で頂を弾かれ、いやらしくそり立っていく中心が自分のものとは思いたくなかった。淫らに腰をくねらせている自分が目に映ると、羞恥心と熱で頬が焼けてしまいそうだった。
「それから、殿下、だなんて……堅苦しいことを言わないでいいよ。アレクシスと呼んで、愛するカトリーナ」
 興奮して隆起した粒をより強く舌先で弾かれ、クリスティナの白い下腹部が跳ねる。彼の唇から奏でられる淫らな音が、ますますクリスティナを興奮させていた。
「はぁ、……ぁっ……アレク、シス……」
 あえかな声で、クリスティナはやめて欲しいと懇願した。
「なんだい? もっと強くして欲しい?」
「ん、ちが、……」
「ああ、ごめん。じゃあ、こうして優しく?」
 クリスティナの敏感になった乳首が、アレクシスの舌先で嫌というほど執拗に捏ねまわされる。
「ん、やっ……」
 耐えがたい愉悦にクリスティナは脚をぎゅっと閉じ込んだ。彼の歯が当たって甘噛みされ、彼女のウエストがビクンと跳ね上がった。
「ううっんっ……」
「これも違うの? じゃあ、こうかな?」
 緩急をつけて乳首の芯を扱くように吸われ、クリスティナはいやいやとかぶりを振りながら仰け反った。
 身悶えるクリスティナに、アレクシスは柔らかな声音で忠告した。
「ん、……そんなに暴れると、大切なところが千切れてしまうよ?」
 アレクシスがクリスティナの暴れる細腰に彼の胴体を押しつけ、上下に揺れる胸を噛んだり吸ったり転がしたり、執拗に繰り返す。
「ふ、ぁっ……」
「ああ、果実みたいに、赤く熟してきたね。こっちはどうなってるんだろう?」
 アレクシスの手が足の甲から膝を彷徨い、内腿を目指していた。柔らかい肉を揉み込みながら、乳房から唇を離し、今度は下腹部に口づけていく。
「あ、……っ……」
 やわらかい金色の毛先が肌をさらりと撫でるだけでも、ひどく感じてたまらない。
 アレクシスの濡れた舌がついに秘めたところに這わされ、クリスティナの腰が浮つく。逃れようとすると太腿を抱え込まれ、恥骨にぐいぐいと唇を押しつけられた。
「ん、……甘い匂いがする」
 クリスティナには自分の匂いなど分からない。けれどアレクシスにとっては誘われてしまうほど、甘い香りがしているらしい。
 アレクシスの濡れた舌がクリスティナの浅い茂みを掻き分け、ひくひくと主張している秘宝を探り当てようとする。抗う間もなく、ついに小さな蕾が捉えられてしまう。
「あっ……いやっ……」
 ツンと舌の先で弄られ、クリスティナの内腿がビクリと揺れた。アレクシスがぬくりと勃起した秘芽にふうと熱い吐息を吹きかけ、彼女の様子を窺う。
「……っ」
「こっちも舐めてみようか」
「やぁ、……おねが、い……舐めちゃ、やっ……」
「……ん、……舐めたらだめなら、指の方がいいの?」
 指の腹でつるりと包皮を剥かれて、脳にまで激震が走った。
「——あっ……」
 あまりの衝撃にぶるんと乳房まで揺れる。同時に膣孔も締まり、中は激しい疼きの所為でうねうねと蠢いていた。
「……こっちは甘酸っぱい。中からとろとろに蜜が溢れてくる」


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