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国王陛下と薔薇の寵妃 〜身代わりの花嫁〜

橘かおる / 著
龍 胡伯 / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-254-5
サイズ 文庫
定価 649円(税込)
発売日 2015/09/16
レーベル ロイヤルキス
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

君を永遠に愛すると誓う
公爵令嬢エマは、病弱な王女の身代わりにストーバル王国へ嫁ぐ事に。残酷と噂される王グラースの元に送られても、エマは気丈に過ごし、白薔薇の庭園での不思議な青年との出逢いに束の間癒されていた。ある夜、エマを放置していたはずのストーバル王が夜伽を言い渡す。女官達から強引に薄物を纏わされ、天蓋付きのベッドの部屋へ押し入れられた!! だが、強く抱き締めてくるのは薔薇園の青年で!? 卑猥に腰を揺すられ、喘ぎ乱される。純潔を散らされたエマは、グラースの愛に溺れていき——。
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

エマ・オブライエン

オブライエン公爵家の一人娘。王女の身代わりとしてストーバル国王へ嫁ぐことに。

グラース・ローゼンヴェルト

父王を追放し実権を握った為、残酷王と称されている。

立ち読み

 エマが恥じらいながら頷くのを待ってから、グラースは彼女をベッドに座らせ、自分が着せた白いドレスのボタンを外し始める。するりと脱がせてから、薄物に包まれたエマの身体を感嘆の眼差しで見つめた。
「綺麗だ」
「……見ないで。恥ずかしい……」
 無意識に両手を交差して胸を隠すと、グラースが身を屈めてきた。
「恥ずかしいなら、見ないようにするから、全て委ゆだねて」
 そう言ってグラースが、顔を伏せ襟ぐりに唇を押し当ててきた。そのまま押し倒される。片方の手がしっかりと腰を抱き、もう片方の手で自在に身体中を撫で回された。
 確かにこれだとグラースは自分を見ることはできないが、でも手で触って快感を掻き立てられているから声も出るし、恥ずかしいのは変わらない。なんとか逃れようと身を捩っても、屈強な腕はエマを逃してはくれない。
 喉の辺りをさまよった唇に、強く吸われて痛みが走った。身体を這う手は、背中から腰の丸みを何度も往復し、エマの中に疼きを掻き立てる。自分にこんな疼きがあることさえ初めて知った。
「すごく綺麗だ、止まらない」
 グラースの手が前に回ってきた。気がつくと、薄物の上から胸を撫でられている。膨らみを鷲掴みにされて息を呑んだ。そのまま揉みしだかれ、仰け反って声を放つ。
「ああっ、や、いや……、あ、んっ」
 その声に煽られたのか、グラースがごくりと喉を鳴らし、躊躇うように喉許に触れてから、思い切ったように襟許をぐいと押し下げてきた。延びてきた手が、直に乳房に触れる。エマは息を詰めた。
「……っ、ぁ」
 柔々と揉まれ喘ぐ。先端の突起を指で擦り合わされ、そこから波のように広がっていく快感に身体を震わせた。グラースの唇が、喉から鎖骨そして胸の膨らみへ下がってくる。くつろげられた胸許を、さらに広げられ片方の乳房が露わになった。
「や……っ」
 無意識に手が隠そうと動くのを止められる。
「美しい。ちゃんと見せてくれ」
 グラースの唇から感嘆の吐息が漏れる。しばらく見惚れていたグラースが、耐えかねたように顔を近づけてきた。たわわな乳房を持ち上げるようにして乳首を口に含む。
 強く吸われて総毛立った。
「いやぁ……。あ、あ……、んっ」
 ちゅくちゅく音を立てて吸われ、身体の中をわけのわからぬ熱が駆け回る。何かとろりとしたものが腰の奥から生まれ伝い落ちる。もじもじと足を擦り合わせている間にも、グラースは片方を唾液まみれにし、反対側も押し開いて同じように愛撫した。
 愛おしそうに乳房を揉みしだいていた手が、今度は下半身に向かう。ひっきりなしに身悶えていたせいで乱れてしまった裾から、手を這わされた。
 膝から内股の際どいところを撫でられ、エマはいけないと首を振る。
「駄目……ぁ、そんな、とこ……、さわら……いで」
 上擦った声で制止してグラースの手首を掴むが、力の入らない指では排除することもできない。その間にグラースの手は容赦なくエマの秘密を暴いていく。
 さらさらと枕の上で乱れるエマのプラチナブロンド。剥き出しになった双の乳房は震え、たっぷり吸われた唾液まみれの乳首には、硬い芯ができて熟れたように赤くなっている。
 下半身も、あられもなく乱されていた。腿の間のほの暗いその奥まで、どうかすると見えてしまいそうだ。
 グラースがエマの淫らな様を凝視している。
「いや……見ない、で」
 強い視線に恥じらいながら、なんとか隠そうと身を捩るのさえ艶めかしく、グラースの情動をさらにかき立てるばかり。
「欲しい」
 呻くような声が漏れた。官能を直撃する声にぶるっと震える。霞んだような視界をなんとかはっきりさせようと見開いたら、琥珀の瞳が獰猛な光を湛えてエマを貫いた。内股に置かれていたグラースの手が、その瞬間秘処に触れる。
 指が宝物に触れるかのように形をなぞった。ぞくぞくした痺れが背骨を駆け上がり、駆け下った。
「濡れている」
 驚いたように呟かれた瞬間、身体がびくびくと震え仰け反った。
「ぁぁぁ……」

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