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Dr.ストップ_書影

Dr.ストップ ―白衣の拘束―

日向唯稀 / 著
水貴はすの / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-228-6
サイズ 文庫本
本体価格 本体600円+税
発売日 2015/04/17
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

恋か仕事…どちらかをと選ぶ時、清麗な医師・清水谷は恋人の伊達を捨てて白衣を纏った。――数年後。人気俳優となった伊達が不慮の事故で搬送されたことから偶然再会するふたり。生きることにまるで執着のない伊達に、治療の専念を求める代償として、清水谷は自ら性奴となった。以来、夜ごと病室でなされる伊達の淫ら過ぎる要求が、清水谷の白衣を穢してゆく。だが、過去の憎しみをぶつけるかのように荒々しく清水谷を抱く伊達の眼には今も愛が!? 待望の文庫化!! 悠久の書き下ろし有☆

人物紹介

清水谷幸裕

東都大学医学部付属病院に勤める若き外科医。
異性からも同性からも視線を奪う楚々とした容姿の持ち主。

伊達克明

医学部在籍中主席をキープしていたが、俳優になった。
現在では大河ドラマの主役に抜擢されるほどの実力派俳優として人気を博している。

立ち読み

「これで、いいのか?」
 途中で明かりを落とそうとしたが、それは伊達に止められた。
 清水谷は一度としてこんな姿になったことがない。
 しかも、それを人に見られるなんてと思うと、電気が煌々と点いた一室で伊達の視界にさらされ、苦笑ばかりを強いられた。
「――ああ。それでいい」
「ずいぶん悪趣味になったな、お前。芸能界って、こういうのが流行りなのか?」
 そうとしか言いようがなくて、清水谷は愚痴を零しながら、伊達の手が届く位置に立った。
 せめて相手から仕掛けられる距離に、自ら身を置いた。
「さあな。実際はもっとすごいんじゃないのか? 俺の知ったこっちゃないが、社長ならそうとう詳しいかもな」
「最低だな」
「何とでも言え。ほら、ぼさっとしてないで、ベッドに乗れよ。乗ったら自分から俺の身体を跨げ」
 だが、そんな清水谷の思惑を知ってか知らずか。伊達は重ねた枕に背を当てたままの姿で、胸元から下を覆っていた布団を剥ぐと、清水谷には自分から来るように言い放った。
 ギプスをはめてはいるが、すでに自分で歩くこともできるはずの伊達の腹の上に、清水谷自身から乗ってくることを強要した。
「っ……」
 白衣は着込んでいるものの、下着は着けてない。
 清水谷はびくびくとしながらもベッドへと上がると、伊達に陰部が見えないように気を遣いながら、その腹の上に跨がった。
「これでも一応は怪我人なんだから、患部には気を使ってくれよ。清水谷、先・生」
「っ!!」
 が、跨いだ途端に痛烈な嫌味を言われ、思わず唇を噛み締めた。
(変わってないな、そうやってすぐに唇を噛む)
 衝動のままにすべてを終わらせてくれればいいものを――。
 清水谷は本当に会わないうちに性格が破綻したとしか思えない伊達の言動に頬を赤らめると、唇の後には奥歯もギリギリと噛み締めた。
「じゃあ、取りあえず自分でしてもらおうか。普段は馴染みのナースにしてもらってるのか、それとも贔屓のドクター仲間にでも可愛がってもらってるのかは、知らないが。このままやってみせろよ」
 だが、そんな清水谷に無情にも、次の命令は下された。
 伊達は伸ばした両手で白衣の前を開くと、そのまま自慰をしてみせろと、笑って言った。
「……っ……」
「できなきゃ書類を持って、出て行け。これ以上同じことは言わせるな」
 咄嗟に前を隠した清水谷に、伊達は「できっこないだろうけど」と言わんばかりだった。
「っ……、っ」
 清水谷は仕方なく、そのまま利き手で縮こまったペニスを握り締めた。
 添え手である左手では、それとなく様子を隠す。
「見えねぇよ」
(このっ!!)
 清水谷は仕方なく瞼を閉じると、今だけは理性をかなぐり捨てて、手淫に耽った。
 別れてどれほど思い出したかわからない。
 伊達の優しい愛撫や囁きを思い起こしながら、このひとときだけは快楽の世界に身を投じようとした。
「――っ!!」
 けれど、露わになった両方の太腿を同時に撫でられた瞬間に、現実に引き戻された。
「俺を見ろ。ちゃんと俺の顔を見ながらやれ」
 撫でつける伊達の両手は、言葉と共に脚の付け根へと上がっていく。
「ぁっ……っ」
 敏感な腰から下腹部に指を這わされ、清水谷は無意識のうちに色めいた吐息を漏らした。
「感じるのか? こんなことを強制されて」
 手のひらでペニスがグンと伸びたのが、自分でもわかった。
「克明っ……っ」
 その目を見つめ、その名を口にしただけで、信じられないぐらいに膨張し始めたことが、清水谷自身の欲情を増した。
「これで勃起つんだから、けっこう淫乱だよな。幸も」
 伸ばされた伊達の両手が腰から胸元に上がる。
 交差する腕をすり抜け、淡く色づいた果実を、慣れた指先がピンと弾く。
「っ!!」
 触れられるたびに走る、ゾクゾクとした生々しいまでの快感は、やはり過去の思い出に浸るのとは違う。
 直に感じる伊達の体温や愛撫に、屈辱を強要されている事実さえ忘れそうになる。
「――ここも、自分で弄ってみろよ」
 伊達は胸元の果実を立たせると、そのあとは両手をなだらかな背に回し、清水谷の細い腰まで撫で下ろした。


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